株式投資での情報収集

各メディアの特性って?情報を活用して優良銘柄を探そう!

株式投資は情報力が勝負です。

常にアンテナを張り巡らせて、あらゆるメディアを活用して情報入手に努めることが大切です。

個別の銘柄の情報は、新聞、テレビ、証券会社の店頭、インターネットなど、あらゆるメディアを通じて発信されています。

取り上げられている銘柄の中には、初めて名前を聞くものもありますよね。

知らなかった銘柄に興味を持ち、詳しく調べることで利益獲得のチャンスが広がることもあります。

そのため、情報は多いほど有利です。

さまざまな情報源があるので、まとめてみました。

株式投資をする際の情報源】

  • インターネット

    「Yahoo!ファイナンス」をはじめ、企業のホームページや株式情報サイトなど
  • ハンドブック

    「会社四季報」「日経会社情報」は投資家必読。常に最新号を手元に置いておこう
  • 新聞

    日経新聞、株式新聞、日本証券新聞など。一般紙でも役立つ記事がたくさんある
  • 株式専門紙

    一般のマネー雑誌よりも踏み込んだ記事構成が魅力。ただし初心者には少し難解なところも。
  • マネー雑誌

    最新情報が初心者にも分かりやすくまとめてある。お気に入りを見つけて定期購読するのもオススメ
  • 証券会社の窓口

    オーソドックスな情報収集法は、なんといっても証券会社に通うこと。営業担当と仲良くなろう
  • コマーシャル

    テレビCMや車内広告なども企業の経営戦略を知る貴重な情報源となる
  • 自分の目や耳

    日常のちょっとしたことから流行の兆しを読み取ろう。常にアンテナを張り巡らせておくことが大切
  • テレビ、ラジオ

    株価情報の専門番組だけでなく、ニュースや情報番組から銘柄選びのヒントを得られる可能性も。

 

ただし、メディアにはそれぞれ、情報が発信されるまでの「時間」情報の「正確さ」が異なる点に注意が必要です。

例えば、新聞やテレビの情報は、報道前に多くの人のチェックを受けますので基本的には信頼性が高いのが特徴。

しかし、情報の内容を精査したり、記事や番組を作るための時間がかかるため、情報を目にした時にはすでに情報としての鮮度が落ちている可能性があります。

具体的には、「ある企業の業績が好調だ」と新聞で読んだときにはすでに、早耳の投資家がその銘柄を買っていれば、高値で買ってしまうリスクがあります。

一方、インターネット上の情報はスピード感があり、早い段階で優良銘柄を買うことができる可能性があります。

その点で、証券会社の情報提供サービスや、証券取引所が日々公表している情報などは活用度が高いといえます。

ただし、個人が発信しているブログやTwitter、株式取引の掲示板などには噂や想像レベルの情報も多く、情報の正確さは新聞やテレビに劣ることも事実です。

【メディアごとの特性に注目】

銘柄情報は発信するメディアによって正確さスピードが異なる。特性を踏まえて上手に活用しよう。


短期取引に活用!
スピードがあるメディア(株の掲示板、個人投資家のツイッター、ブログなど)
→リアルタイムの値動きや、新商品発表の情報を知りたい場合に活用

中長期取引に活用!
信頼性が高いメディア(銘柄速報、企業情報、テレビ、新聞、雑誌)
→業績動向、業績の詳しい分析などを知りたい場合に活用

 

そのほかにも、プロの「発言」にも注目する方法もあります。

株式投資の現場には、投資顧問などの機関投資家、株式評論家、記者など、たくさんの「プロ」がいます

こうした人々が発する銘柄情報や相場に対するコメントも貴重な情報です。

アナリストが発表するレーティング(株価格付け)も調べてみると参考になります。

★ポイント★
日常生活の中でも、常にアンテナを張り巡らせ、あらゆるメディアを利用して株式投資のヒントを集めよう。

 

企業が発表する情報に注目する!

各企業のウェブサイトで公表されるIR(インベスター・リレーション)情報は、注目して確認したい情報です。

IRは、日本語で株主向けの情報提供を指します。つまり、企業が投資家に向けて発信している情報のことですね。

経営状況や財務状況、業績動向に関する情報で、各社のホームページなどで確認することができます。

最近は、株主に対する情報公開が企業の健全性のアピールに繋がることから、多くの企業がウェブサイト内にIRページを作り、いち早く情報を公開しようと取り組んでいます。

IRの中でも特に重要なのが、業績の上方・下方修正です。

これは、あらかじめ公表していた業績予想と大きく差が発生する場合に出されるものです。

上場企業は、「売上高で10%以上の増減があった場合」と「営業利益、経常利益、当期純利益で30&以上の増減があった場合」に、業績修正を発表しなければならないというルールがあります。

3ヶ月ごとの決算で発表されることもありますが、先行して発表されることもあります。

基本的には、上方修正は株価を押し上げる要因下方修正は株価を押し下げる要因となります。

 

【業績修正のしくみ】

業績は株価に影響を与える重要な要因です。売り上げが10%以上、営業利益・経常利益・当期純利益が30%以上変動した場合は業績修正を発表します。(東証:適時開示制度)

この例だと、業績予想よりも、実際の業績が上回っています。
つまり、上方修正しているので、株価の上昇要因となります。買いを検討した方が良いですが、安く買うタイミングを待って、高値掴みしないように気をつけましょう。

 

会社四季報の見方を知り活用しよう!

中長期で投資する優良企業を見つけるツールとして、「会社四季報」も活用してみましょう。

会社四季報は上場企業のあらゆる情報を網羅した「投資家のバイブル」とも呼ばれるものです。

雑誌版は年4回、3月、6月、9月、12月に発行しています。また、オンラインで読むこともできます。

四季報は、100人以上の業界担当記者による各企業の業績予想が1冊にまとめられています。

株に詳しい記者が独自に企業を取材し、調査・分析を行ったもので、信頼性も高いといえます。

投資家の影響力も大きく、実際、四季報の発売日には評価を見て株価が動くことも多くあります。

会社四季報で基本情報を読み込んで優良企業を選出しましょう。

会社四季報の見方は以下の通りです。

 

会社四季報より引用

【会社四季報の見方】

株価上昇のポイントを見つける!
③トピックスが【黒字化】【増益】などは上昇傾向、【減額】【後退】などは株価下落の可能性があることが分かる

株価の行方を見極める!
④株主比率で株主の情報を確認する。大株主が持ち株を売ると、株価が下落することもある

企業の利益率を読み解く!
⑤財務を見ると、PERやROEなど、ファンダメタルズ分析に生かせる

過去の値動きの状況を知る!
⑥株価、資本の推移を見ると、過去の値動きの状況が分かり、テクニカル分析に生かせる

配当利回りの良さが分かる!
⑦配当業績を見ると、配当利回りが確認できる。配当狙いの人は必ずチェックする

今後の株価の動きを予想!
⑧業績を見て、今後の見通しを確認する。「予」と書かれているものが当たることもある

 

決算が重要な理由!基本的なしくみをおさえよう

株価には、企業の業績や財務状況を示す「決算」と、決算内容に対する投資家の「期待」が反映されます。

決算とは「1年間の収入・支出、利益・損失を計算することです。その内容をまとめたものを決算書といい、決算日から平均40日後に公表されます。

ピンとこない方は、企業の「通信簿」と考えればよいでしょう。

決算内容が良いほど、投資家としては安定的に利益が得られる可能性が大きくなるといえます。

前期と比べて大きく成長していれば、投資家の期待は高まり、株価も上昇しやすくなります。ただし、決算内容が良ければ必ず株価が上がるというわけではありません。

理由は、株価には投資家の「期待」も織り込まれるからです。

例えば、投資家が「好決算だろう」とあらかじめ予想していれば、買い手が増えて、株価が先行して上昇します。

そのため、実際に良い内容の決算が公表されても、期待の方が大きかった場合は、株価が下がることがあります。

反対に、業績などが伸び悩んでいたとしても、投資家の期待が小さければ株価が上がる可能性があります

また、決算内容と比べて現在の株価が割安であれば、業績や財務状況などを再評価した投資家が買い、株価が上昇することもあります。

その判断材料となるのも決算内容です。

<例えば…>

人物に例えると、出木杉くんのように成績優秀な子が良い成績を出しても、「まあ、出木杉だし、予想通りだな」と思いますよね。

むしろ期待以上の成績を出してやっと、「お!すごいな」評価(=株価)が上がります。

でも、のび太のようないつも成績が芳しくない子が、少し成績が良くなると「あの子が!?頑張ったな!」と評価(=株価)も上がりますよね。

このように「決算内容+投資家の期待」が株価には反映するのです。

 

決算書の見方のポイントを知ろう!

「決算書」は正式には財務諸表と呼びます。

決算書は一定期間の経営成績や財務状況を明らかにするための書類で、株主にとっては資金がどのように運用されたかを知るための貴重なツールといえます。

決算書で注目するポイントは、売上・利益が増えているか、資産が増えているか、売掛金を回収できているかどうかです。

これらの内容をまとめたのが、以下の決算書です。

  • 損益計算書
    営業活動の成績と効率を示す「通信簿」
  • 貸借対照表
    財務の健康状態を示す「健康診断書」
  • キャッシュフロー計算書
    売上金の出入りを示す「家計簿」

これら3つは「財務3表」と呼ばれ、複数ある決算書の中でも特に重要なものといえます。

順番に見方のポイントをまとめましたので、それぞれのポイントをおさえておきましょう。

 

【損益計算書の場合】

★売上と利益から売買のタイミングをつかむ!

 

【貸借対照表の場合】

★資産や負債の状況から売買のタイミングをつかむ!

 

【キャッシュフロー計算書】

★投資状況や借入金の状況から売買のタイミングをつかむ!

 

★ポイント★
  • 企業サイトで公表されるIR情報は重要な情報源
  • 中長期投資の優良企業を見つけるツールとして「会社四季報」を活用しよう
  • 株価には、企業の業績や財務状況を示す「決算」と、決算内容に対する投資家の「期待」が反映される!