株の失敗談(利益追求でミス)株式投資は、買い時よりも売り時を判断するのが難しい、というのは多くの投資家から聞く声です。

これから紹介するCさんは、ホールドを続けた結果、売り時を逃してしまった人です。

 

「まだ上がる」と欲をかきすぎた結果…
 
 
かぶ
どうも!かぶくんです!
今回ご紹介するのは、38歳主婦Cさんです!
Cさんは、投資歴6年だそうですね。
女性C
独学で勉強しつつ、投資してきました。
それで、2014年の2月に、東日本旅客鉄道(9020)に目をつけて株を購入しました。
かぶ
ほう、東日本旅客鉄道(9020)ですか。
どうしてその株にしたんですか?
女性C
この株に目をつけたのは、日本政府の「外国人観光客を誘致する」という政策のニュースを目にしたからです。
平均価格9200円ほどで300株購入しました。
かぶ
政策ニュースをもとに選んだんですね!
株価はどうなったんですか?
女性C
順調に株価は上昇していきました!
自分の読みは間違っていなかったと思い、ホッとしました。
かぶ
Cさんの思惑は見事に的中したんですね!
上昇トレンドに乗ったという、セオリーに徹した買いが功を奏しましたね。
女性C
ラッキーでしたね。
そのまま順調に上昇して、2015年の夏には1万2000円を超えました。
かぶ
9200円から1万2000円ですか!
順調に上がりましたね!では、利益確定ですか?
女性C
本来なら売り時ですが…
そのままホールドしていました。
かぶ
あれっ、売らなかったんですね。
9200円から1万2000円に上昇なら、上々の出来だと思うのですが、なぜですか?
女性C
こんなものでは利益確定なんてしない、もっと上昇する!と期待してました。
といっても、相場を見て上がると予測していたわけではなく、完全なる願望です。
かぶ
根拠があるならともかく、願望って!(笑)
大丈夫ですかね、上昇が続いている間にトレンド転換を見逃さなければいいのですが…
女性C
なんか、もっと上がる気がしたんですよね(笑)
…けど、
かぶ
…けど?
イヤな予感ですね
女性C
株価はそのあたりをピークに下落を始めました。

さっきまであんなに上昇してたのに、あまりの急落ぶりに呆然としました。
ですが希望は捨てきれず、成り行きを見守りました

かぶ
うーん、下がってしまいましたか。
その後どうなったんですか?
女性C
儲けが減ったので、もとに戻るまでホールドです。
ここまできたらもう意地です(笑)
かぶ
意地ですか。
どうしよう、不安しかないんですけど(笑)
女性C
いえ、それがですね、ついに!!
1万円まで下げた株価は、秋口には再び上昇トレンドになりました。
11月にはなんと1万2000円超えです!
かぶ
また上昇するというCさんの願いが通じたんですね!!
あぶなかったですね~。前回より高値ですし、これでいよいよ売りですね!!
女性C
また株価も上がりましたが、ここまで上がったならまだまだです!
さらなる高値を目指してホールドを続けました。

 

株の失敗談(儲け優先したら損失)

 

かぶ
利益確定しなかったんですか!
上昇トレンドはいつかは止まってしまいますよ!
その後どうなったんですか?
女性C
その後も株価上昇でウハウハ!
…とはいかないですね。

願いもむなしく株価は下落
してしまいました。
かぶ
現実は厳しい…。
問題はこの後どこで利確するかですよね。
その後、どうしたんですか?
女性C
結局、株価が1万円を割った時点で「ひょっとしたら、買い値すら下回ってしまうのでは…?」と恐怖心にかられました。
それで、買値を下回るすんでのところで売却しました。
かぶ
損こそしなかったものの、一時の大きな含み益に比べて、利益を大幅に縮めての利益確定となったわけですね。
女性C
ただただ、反省です。あの時売っていれば…。
天井で売りたい!という欲にかられて売り時を逃してしまいました
かぶ
えーと、かなり粘りましたよね(笑)
そこまでして利益を追求したのには、なにか背景があったんですか?
女性C
実は…ライバルの存在があったからです。
学生時代からの友人で、株でかなりの利益を出していると聞いたんです。それで、「負けたくない!」って思ってしまって…。

対抗心が強く出てしまったんですね。
かぶ
なるほど、ライバルですか。
ライバルの存在もあって、
感情のコントロールが難しくなってしまったんですね。

もし対抗心もない冷静な状態なら、ここまでホールドせずに利益確定していたのかも…。
そう思うと、やるせないですね。
女性C
株式投資には冷静さが欠かせないということを学びました。
あとは、分析もせず希望的観測でホールドして欲張っても、いい投資はできないことも痛感しましたね。

 

株価はいつまでも上がり続けているわけではありません。

上昇トレンドもいつかは止まります。

上昇トレンドが続いている間にトレンドが転換したと判断したら、すぐにでも利益確定すべきです。

天井で売りたいという気持ちはだれにでもありますが、その「欲張り」が、みすみす利益を逃してしまいかねません。

【先人に学ぶ!相場格言】

『魚の頭と尻尾はくれてやれ』相場格言「魚の頭と尻尾はくれてやれ」

欲張るなという戒めです。

投資家にとって理想は「最安値で買って、最高値で売る」ことでしょう。誰もが利益を最大限上げたいわけです。


とはいえ、決して欲張りすぎてはいけません。最安値で買って最高値で売るというのは、プロであってもそう簡単にできることではありません


値は刻一刻と動き、取引されていく中で、その一瞬をとらえることは偶然でしかできず、「最高値」と「最安値」というのは、あとで振り返ってから分かるものです。


上げ下げを繰り返すなか、上昇している株価を見つつ「まだ上がる」と信じていても、いつかは反落していきます。そのタイミングを逃すと、その悔しさから「また上がる」という希望的観測
にすがり、みすみす利益を失ってしまいかねません。

「利益をすべて自分のものにしたい」と欲張ると、かえって利益を減らしてしますものです。

わずかな利益を貪欲に求めずに、「底値ゾーン」「高値ゾーン」といったゾーンで考えるのが良いでしょう。

「少しなら他人にも利益を分けよう」というくらいの余裕あるスタンスが、高値圏を逃さず利益確定を行い、コンスタントに利益を積み上げるコツです。

 

 

★ポイント★
今回のケース:「少し儲けが減ってしまった…元に戻るまで我慢してホールド?」
⇒トレンド転換したと判断したら、すぐに次の投資行動に出るべき!
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