株の失敗談(下げ相場で売買)あなたは利益が確定し現金化した後、すぐに次の銘柄を物色しないと気がすまない』なんてことはありませんか?

上げ相場でも下げ相場でも戦略なく同じように売買するのは危険です。売買を繰り返しすぎて結局利益を失うことにもなりかねません。

これから紹介するDさんも、そんな失敗をしてしまった一人です。

 

下げ相場での売買。様子見すればよかったのに…
 
かぶ
どうも!かぶくんです!
今回は、株式投資歴10年のDさん(41歳)をご紹介します!

Dさんは、2014年末から15年夏までの上昇相場において順調に利益を上げていったそうですね?

男性D
この頃は上昇相場で順調でした。
でも、それまでは株式投資での収支は大きくマイナスだったんですよ。
いわゆる塩漬けした銘柄も多かったのですが、一気に挽回しました。
かぶ
挽回したんですか!すごいですね。
利益を上げた売買はどんな感じだったんですか?
男性D
ANAホールディングス(9202)を2015年2月に321円で3000株買って、8月に379円で3000株売却、17万4000円のプラスが出たりとか。

その後も売買を続けて、7月までに、トータル56万は儲けましたね。

かぶ
56万のプラスですか。
確かに順調に利益を上げていってますね。
男性D
最初は順調でした。
でも、直後の15年夏ごろから市場は下落相場になっていったんです。それにともなって収益も悪化
かぶ
良い市況から、状況は変わったんですね。
上昇相場ってほんと短いですよね。
男性D
短いですね~。
おいしい状況はすぐに終わってしまいますね。
かぶ
下落相場なら、買値より下がってしまう危険もありますよね。
様子を見るために売買のペースは落ち着いたということですか?
男性D
それが…
相場の様子は見ずに、売買ペースもそのままでしたね。
かぶ
えっ、そうなんですか!
これまでと変わらず取引していったのはなぜですか?
男性D
正直、利益が確定して現金化すると「よし!次の銘柄いくか!」ってなっちゃうんですよね。様子見しつつ待てないというか。

株の失敗談(下落相場で投資)

 

かぶ
うーん。
これまでがプラス続きだっただけに、マイナスが出たから挽回したいという気持ちもあったんでしょうか?
男性D
それもありますけど、僕の性格が大きいかな(笑)
利益が確定した後、すぐに次の銘柄を物色しないと気がすまない性格が災いしましたよ。
かぶ
慎重になりすぎて取引回数が少ないのも問題ですが、苦労して売買し続けてもマイナスになることもあるんですね。
取引していった結果、どうなったんですか?
男性D
結果、健康コーポレーション(2928)を760円で2000株買い付けて、2か月後に609円で2000株売って30万2000円マイナス、別の銘柄でも21万5000円マイナス、さらに25万のマイナス…って感じで収益はマイナスが続きました。
かぶ
トータル76万7000円のマイナス…。それまで稼いだ金額よりも多いじゃないですか!
男性D
様子を見ることなく同じペースで売買を行った結果、立て続けにマイナスを出したって次第です。
結果として収益は完全にマイナスに転じてしまいました。
かぶ
やればやるほどマイナスが出てしまった、というのは辛いですね。
男性D
今まで同じようにやってプラスが出ていた分、パニックになりましたね。
かぶ
良い市況が常にあるとは限りませんもんね。
相場の状況は変わりますし、同じペースで売買をするのではなく、休むことも戦略ってことですね。
男性D
冷静に株式相場をみれば、高値で利確したあとは、他の銘柄も高値圏なことが多いって分かりました。
それで高値掴みして、下降トレンドになって収益はマイナス…ってパターンに陥ってたなと反省です。

 

相場は上げ下げを繰り返しており、有望な銘柄、いい市況は常にあるとは限りません

利益確定したあとは、同じように他の銘柄も高値圏にある確率も高いため、「買い」「売り」の繰り返しだけではなく、しばらく相場から離れて様子を見るのも手です。

「休むも相場」という格言もありますよ。

【先人に学ぶ!相場格言】

『買うべし、売るべし、休むべし』

株式投資に売りと買いのどちらかしかないと思うのは誤りで、時には売買をいったん止めて休み、相場を客観的に眺めることも必要です。

売り買い休みの三筋道」とか「休むも相場」ともいいます。

売り買いを頻繁に行っても、必ずしも儲かるわけではありません。

むしろ、相場で利益を上げれば「もっと取ってやろう」と思い、損をすれば「今度は取り返そう」という気持ちを持ちながらですと、知らず知らずのうちに、冷静な判断ができなくなり、小さな動きに目を奪われ、大きな動きを見落とす危険性があります。

損得に関係なく、一つの売買が終わったら一歩退いて市場の環境や相場の動向をゆっくり眺める余裕を持つこと。

そしてこの間に思い込みを捨てて、心身のコンディションを調整し、同時に投資資金を整えて、次の機会に備えるのが得策です。

 

★ポイント★
今回のケース:「利益を確定したぞ。次はどんな銘柄を買おうかな~」
⇒上げ相場でも下げ相場でも同じように売買してはダメ。現在の株式相場が高値圏ならしばらく様子を見たほうが良いかも。
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