28日の東京株式市場はハイテク株中心に売り優勢の展開となり、日経平均は一時3万円大台割れ寸前まで値を下げたが、後場は下げ渋りました。

 

大引けの日経平均株価は前営業日比56円10銭安の3万183円96銭と続落。東証1部の売買高概算は15億677万株、売買代金概算は3兆8105億円。値上がり銘柄数は1033、対して値下がり銘柄数は1057、変わらずは96銘柄でした。

 

きょうの東京市場は朝方から売り優勢の展開。前日の欧州株市場は総じて高く、米国株市場でもNYダウが4日続伸と強さを発揮したが、米長期金利の上昇を背景にハイテク株に売りが目立ち、この流れが東京市場にも波及しました。

 

日経平均は一時200円を超える下げとなり3万円ちょうど近辺まで下押しましたが、前場終盤を境に押し目買いで下げ渋り、後場も次第に下値を切り上げ、引け際に3万200円台まで戻す場面も。9月の実質最終商い日で配当や株主優待の権利取り狙いの買いが下値を支えた。

 

業種別では海運株が利益確定売りで大幅安となったほか半導体セクターが売られました。一方、銀行株などに買いが目立つ展開となりました。全体売買代金は3兆8000億円台と大きく膨らみ、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はいずれも1000を上回り、ほぼ拮抗する状態でした。

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